慶長4 年、波佐見町村木の畑ノ原、古皿屋、山似田の3か所に連房式階段状登窯を築き、やきものづくりを始めました。これが波佐見焼の始まり 今から約400年前のことでした。 江戸時代から続く、庶民の日常食器。 簡単な染付紋様を描いた器・くらわんか碗は、波佐見焼の歴史を知るうえでも欠かせないもののひとつです。 江戸時代、商人が淀川沿いの船に小舟で近づき「餅くらわんか、酒くらわんか」と言って売っていたのでこの名前がついたと言われています。

磁器碗は高級なもの庶民には手が届かない、という当時の常識を変え日本の食文化の発展に大きな影響を与え ました。 毎日の暮らしの中で使える、手頃でしかも良質な食器を提案する姿勢が波佐見焼の心となっています。 今では、日用食器の全国シェア12%をもつ波佐見焼。 その中にはグッドデザイン賞を受けている製品もあり、産地をあげて質の高い製品づくりを目指しています。

波佐見町 長崎県のほぼ中央、長崎県東彼杵郡波佐見町。海に囲まれている長崎県の中で唯一海がない市町村です。